非外科的治療には、同じ動作を繰り返す手の動きを減らしたり、やめたりする行動の改善、夜間の手首固定器具装着、抗炎症薬の経口投与や手根管への注入が含まれます。

外科的治療には様々なものがありますが、最も一般的な 2 つの手法は直視下手術と鏡 視下手術です。どちらの手技も、手根横靭帯を外科的に切断することで正中神経への圧迫を軽減し、手根管の神経が通るスペースを広げることを目標としています。どちらの手技も効果的ですが、鏡視下手術は回復時間がより短くなり、術後の痛みも少なく、傷も小さくわかりにくくなるという結果につながります。 .1


直視下手術

直視下手術では、手首のしわから手のひらの中心部にむけて、皮膚、脂肪、結合組織の層を切開します。手根横靭帯が露出したら、外科医はメス刃などで切断し、神経を圧迫から開放します。その後、外科医は切開部分を縫合糸を使って縫合し、包帯などを巻きます。

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この手技は効果的ですが、手首から手のひら中心部にかけて傷跡が残るため、すべての患者にとって最適な選択肢とはならない場合があります。また、手を深く、大きく切開したことによる術後の痛みにより、回復とリハビリテーションには数週間かかる可能性があります。

鏡視下手術

Single portal 法による鏡視下手術では、手首のしわに沿って小さく切開し、外科医
はここから SmartRelease™ ECTR と呼ばれる小型カメラを搭載した外科器具を挿
入します。この機器により外科医はビデオモニターを使って手根管の内部を見ることができます。次に、外科医は、SmartRelease™ ECTR 内の格納式ブレードを使って、手
のひら全体を切開することなく靭帯を正確に切断します。靭帯が完全に開放されたら、ブレードを格納して器具を引き抜き、小さな切開部分は縫合され、包帯などが巻かれます。

この低侵襲的な手技の指針は、手首から手のひらに及ぶ大きな切開を避けることにより、術後の痛みを最低限に抑えることにあります。鏡視下手術は、非常に効果的であり、20 年以上に渡って使用されています。この手技は、術後の痛みをより軽くし、傷跡を手首のしわで隠れる最低限の大きさにし、一般的に患者が一部の日常的な活動に短期間で復帰することを可能にします。1

手根管内の腫れは正中神経を圧迫し、CTS を誘発することがあります。外科的治療で は手根横靭帯を切断し、神経が通るスペースを作ります。最終的には、新しい組織が切断された靭帯のギャップを埋めます。

手根管内の腫れは正中神経を圧迫し、CTS を誘発することがあります。外科的治療で
は手根横靭帯を切断し、神経が通るスペースを作ります。最終的には、新しい組織が切断された靭帯のギャップを埋めます。


1 "Single-Portal Endoscopic Carpal Tunnel Release Compared with Open Release"
Trumble TE, Diao E, Abrams RA, Gilbert-Anderson MM The Journal of Bone & Joint Surgery 2002; 84:1107-115